GARO ファーストアルバム 1971年
たしか中学３年だったと思う。もうギターを弾き始めていた。
71~2年のフォークムーブメントがきっかけだったが、俺には何か違っていた。
単にギター弾けたらいいなぁってくらいで、音楽として響かなかった。
夢中にはなれなかったんだ。
そんな頃、音楽とはかけ離れた友人の家で偶然耳にしたのがこのアルバム。
・・・・・衝撃だった。
それまで聞いたこともなかったアコースティックギターの深い音色。
今聞いても色あせぬ、抜群のコーラスワーク。
そして完成度は高くないけど瑞々しい楽曲の数々。
特にトミーこと故日高富明氏のギターテクニックとコーラスのうまさ。
初めて音楽に夢中になった。
CS&N 1969年
GAROで音楽に目覚めた俺だったが、彼らの音楽は
次第に歌謡曲と区別がつかなくなっていった。
そんな頃、洋楽好きの友人が得意気に言った。
「ガロはCSN&Yのコピーから始まったんだぜ。」
それなら本物を聞こうじゃないの、とレコード屋に走った。
そう、ここから全ては始まったんだ。
洋楽など聴いたこともなかった俺が、何度聞いたことか。
（実はこのアルバムはこれが３枚目だ。すり減って買い換えた、２回も！）
ちょうど時代とシンクロするように、彼らの音楽は響き渡った。
ウッドストック・ジェネレーション・・・・リアルタイムではなかったが、
俺はその洗礼を受けた一人だった。彼らの音楽からいろんな事を教わった。
バンドの喜び、ハモる楽しさ、オープンチューニングetc・・・・
何よりも「俺にも曲を書けるかもしれない！」というかすかな希望。
そして高校時代、彼らの音楽をコピーすることから俺の音楽人生はスタートした。
ここにあげる３枚は、俺のバイブル。
当時、ビートルズすら聞かなかった俺がすり減るほど聞いた３枚。
俺の基本は全て、この中にある。
左より
CS&N(1969) Dejavu/CSN&Y(1970)
4WAY STREET(LIVE)/CSN&Y(1971)
HARVEST/Neil Young(1971)
CSN&YのY, Neil Youngが1971年に発表した
大ヒットアルバム。 CSN&Yが音楽の楽しさ、
バンドの素晴らしさを教えてくれたとしたら
この人からは歌の持つ力の大きさを教わった。
ある時、誰かの人生を変えてしまうくらい。
そう、俺もその一人かな。
いわゆる上手い歌手ではない。でもこの人の歌ほど
心に響くものは滅多にない。
HEART OF GOLD 「孤独の旅路」、OLD MAN、
MAN NEEDS THE MAID「男は女が必要」
WARDS「歌う言葉」ON THE WEEKEND「週末に」・・・・・
全曲が心に突き刺ささった。
「僕は生きたい、僕は与えたい、
僕は黄金の心を求める炭坑夫・・・中略・・・
僕は黄金の心を求めてさまよい歩く、そして年老いてゆく」
HEART OF GOLD 「孤独の旅路」のこの一節が
俺の曲を書き始めてからの永遠のテーマかもしれないなぁ、
とふと思う。
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